オストラリアの税務オンブズマンについて

 

オーストラリアの税務オンブズマンは、どのようにして納税者の税務署との問題を解決するために手助けするのか?

 

オーストラリアのオンブズマン(The Commonwealth Ombudsman)制度は、納税者と税務署との間に起こる問題に焦点をあてる特別の税務相談担当者を有しています。

税務に関する特別の相談者(The Special Adviser on Taxation)は、税務問題の調査を行い解決するための専門知識と施設を有するオンブズマン事務所の専門家チームを率いております。

このオンブズマンの調査は、専門的な法律問題に限定されておりません。オンブズマンは、税務行政の公正性や手続について調査するばかりでなく勧告を発することもできます。オンブズマンの勧告は、税務署に対する次のような要求が含まれます。

  • 税務署の決定を再考すること。
  • 税務署の決定に対するさらなる理由を付すること。
  • 補償金を支払うこと。及び又は
  • 現在の手続を変更すること。

究極的にオンブズマンの税務特別相談者は、全てのオーストラリアの納税者のために公正な手続と効率的な徴税制度を保証する手助けをします。

 

オンブズマンは、次のような税務行政に関係する全ての苦情を調査することができます。

  • 税金徴収の行為。
  • 破産の決定。
  • 税務調査の態度。
  • アドバイスの提供。
  • 質問権行使の方法。
  • 罰則の免除。
  • 連絡のやり方。
  • 決定の遅滞。
  • 私法および公法の法規の行使。
  • 退職手当保証の調査
  • 臨時的な税制度の効力。
  • フリンジベネフィット(特別給与)の徴税。
  • 団体税(group tax)の徴税。

 

誰が苦情を申し立てることができるか?

 

個人、企業、団体又は組織の構成員など税務署によって不利益を受けた者。

 

オンブズマン事務所に手助けを求めるためにしなければならないことは?

 

納税者はオンブズマン事務所に接触する前に、常に税務署とあなたの問題を解決するように努めなければなりません。あなたは、苦情や照会番号及びあなたの苦情を扱った人の名前に関係するどのような手紙や文書も提出できます。

 

苦情の達成のために何ができるか?

 

調査の後、オンブズマンは解決や救済の勧告をすることができます。

これらの勧告は、税務署に対する次のような要求が含まれます。

  • 税務署の決定を再考すること。
  • 税務署の決定に対するさらなる理由を付すること。
  • 補償金を支払うこと。及び又は
  • 現在の手続を変更すること。

 

オンブズマンは、自らの決定を受け入れることを税務署に強制することはできませんが、調査結果を公表し税務署の欠点に対する注意を引くことができます。オンブズマンは、もしその勧告に税務署が従わない場合には、さらに租税委員会や大蔵省又は内閣総理大臣及び議会に報告することができます。

 

どのようにして苦情を申し立てるか?

 

納税者は、オンブズマンの税務特別相談者に文書でも、本人でも又は電話でも苦情を申し立てることができます。このサービスは無料でありまた調査は公平かつ非公式であるともに秘密を守ります。

 

Write to:

The Special Adviser on Taxation

Level 8, Landmark Building 345 George St Sydney 2000

 

People from the Sydney metropolitan area can call 248 2000.
People from all other parts of Australian can call 1 800 133 057.

 

(平成1083日・長谷川 博訳)原文参照

http://www.comb.gov.au/more_info/tax.html