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7月30日から8月29日までの掲示板から紹介します。H2Aロケット成功、誤った地理表記、靖国参拝の功罪、韓国の新聞広告、憲法20条、参議院選挙雑感など。


祝・国産ロケットHUA打ち上げ成功! 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月29日(水)18時40分54秒

国産ロケットH2Aの打ち上げ成功
国産ロケットH2Aの打ち上げは成功した=鹿児島県・種子島の種子島宇宙センターで
 宇宙開発事業団(NASDA)は29日午後4時、最新の大型国産ロケットH2Aの試験機1号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた。第1段、第2段エンジンとも予定通り燃焼、打ち上げは成功した。約30分後にエンジンが燃焼を終えると、管制室で拍手がわいた。2度続けて失敗した初の純国産ロケットH2の改良型で、打ち上げ能力を高めつつ、コストを大幅に抑えた。前回の失敗から1年9カ月ぶりの打ち上げ。午後1時打ち上げの予定だったが、燃料充てんに手間取ったため、3時間延期しての打ち上げになった。実用衛星を積まない試験飛行だが、その成否は日本の宇宙開発の将来をも左右する。
http://www.asahi.com/national/update/0829/016.html

さて、私は持論として前から、平和目的の偵察衛星の国産開発を提唱している。民主党の菅さんも提唱していた記憶があるが、現在の国防予算の中で進めればいいと思う。
日本は米国との外交は友好関係にあるが、しかし独立した外交関係として、また、朝鮮半島の安全と平和のためにも日本独自の偵察衛星を開発すべきである。
そのことにより、IT産業はじめ技術力の増進が図れるだけでなく、自信をもった日本外交の展開に少しでも寄与することになるだろう。
http://www.cyberoz.net/city/hirohase/board4.htm

小泉首相の訪韓問題 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月27日(月)14時38分03秒

(朝鮮日報から)
政府「小泉首相の訪韓を受け入れない」

 政府は日本のマスコミが報道した日本の小泉純一郎首相の韓国訪問の動きと関連し、教科書わい曲問題と首相の靖国神社参拝について日本が納得できる措置を取らない限り、受け入れることは難しいという立場を明らかにした。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/08/26/20010826000019.html

訪韓に条件をつけられているようであるが、もう少し時間を見て落ち着いてからの訪韓でも良いんじゃないのかな?

外交で他国を訪問するのに条件を付けるということは、友好国では考えられないような気がする。
毅然とした対応が求められている、と言えよう。

大阪弁護士会、国連へ要望書 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月22日(水)23時33分12秒

大阪弁護士会:国連に最高裁批判の要望書を提出

 大阪弁護士会(水野武夫会長)は22日、(日本の)最高裁が国際人権規約の
中の公正な裁判を受ける権利を保障した規定の重要性を理解していないとして、
国連人権高等弁務官に対し、最高裁に勧告などの措置を取るよう求めた要望書を
提出したことを明らかにした。都道府県弁護士会が国連に要望書を提出するのは
初めてという。

 日本が批准している国際人権規約のうち、自由権規約は公正な裁判を受ける権利などを保障している。要望書は、徳島刑務所が受刑者と弁護士の接見を制限したことの是非が争われた訴訟で、1、2審判決は国の自由権規約違反を認めたのに、最高裁が昨年、受刑者側の逆転敗訴判決を言い渡したことを例示。「自由権規約に対する無理解、無視の表れ」とし、全裁判官に規約について研修するよう最高裁に勧告することなどを求めた。 
[毎日新聞8月22日] ( 2001-08-22-22:16 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20010823k0000m040104000c.htm
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日・韓の高校野球比べ 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月22日(水)23時18分57秒

(朝鮮日報から)
韓・日の高校野球比べ
 日本に全国規模の高校野球大会が生まれたのは1915年。読売などライバル新聞に押されていた朝日新聞が、事業拡大のため全国規模の選手権大会を創設した。それが夏の甲子園大会だ。
 第1回の参加チームが10校に過ぎなかった夏の甲子園大会は、フェアプレー精神を重視する学生野球の理念と、元来野球好きな日本の国民性とあいまって、たちまち全国的に人気が拡散していった。日本人は甲子園大会が開かれる期間にはプロ野球への関心をしばし忘れる。

 全国約4000校以上の野球部を持つ日本で、夏の甲子園大会以外の全国大会は、1924年に毎日新聞が創設したセンバツ大会がある。出場校の規模は小さいが、高校野球のシーズンを知らせる春に行なわれ、関心度も高い。もともとチームが多いので、日本の選手たちにとって甲子園出場は「針の穴」ほどに狭き門で、この2大会に出場するだけでも栄誉である。

 韓国で最も歴史ある大会は青龍旗で、開放直後の1946年に始まった。この他、大統領杯、黄金獅子旗、鳳凰旗などがソウルで開かれる全国大会で、大邸(テグ)、釜山(プサン)、光州(クァンジュ)で行なわれる大会と、国体などがある。国内の高校の野球部は全部で54チーム、登録選手も1568人に過ぎない。熱戦は日本に劣らず、青少年時代は技量で劣る面はないが、プロに進んでからは、人的資源が豊富な日本とレベルに差が出るのはしょうがない。高校とプロが人気を共有する日本とは違って、韓国では82年のプロ創設と共に高校野球人気は衰退してしまった。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/08/22/20010822000033.html

朝日新聞の誤った地理表記 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月21日(火)16時35分49秒

韓国船北方四島沖でサンマ漁
漁獲不振で生き残り策
競売人のだみ声が響き渡る釜山共同魚市場=釜山市で、神谷写す
 ロシアからサンマ漁の許可を受けた韓国船が20日にも、北方四島沖で操業を始める。韓国船のこの水域での操業は初めてではない。日本が韓国船に許可していた三陸沖の漁獲が日韓漁業協定の影響を受け激減したため、99年からやむなく打って出た。サンマ漁船の母港の釜山を訪ねた。(釜山=神谷毅)
(中略)
東海(日本海)に出漁する底引き網漁船の金昌淵船長に、減船を申請する気はあるかと聞いた。「漁師を続けたいから申し込まない。ただ国が進める政策なら、いつかは従うことになるかもな」。淡々と語った。
http://www.asahi.com/business/news/K2001071801339.html

東海(日本海)に出漁する・・・

日本海(Japan sea)は国際的表記であると思われるが、朝日新聞では、韓国だけの表記である東海を使用している。これはどういうことなのか?
前にも使用した例がある。

正しくは、日本海(韓国表記、東海)・・・と書くべきであろう。

13日の首相靖国参拝の功罪 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月17日(金)23時07分41秒

13日靖国参拝の功罪

総理の靖国参拝がいいかどうか、この1ヶ月あまり日本や韓国等のマスコミで賑やかに議論された。
靖国神社に奉られている遺族の気持ちについてはあまり取り上げられていなかったように思える。
私は参拝したことはないが、神社の厳粛な雰囲気は好きである。

総理の参拝について感想を述べてみたい。
私は、この掲示板で何度か書いているが、歴史教科書問題と総理の靖国参拝の問題は切り離して考えるべきものと思っている。

考える視点として次のように整理してみたい。
1.総理の参拝の気持ちは公人としてしてだけで見ていいのか。

2.憲法の政教分離(20条)原則との関係で司法の見解はどうか。

3.近隣諸国、とりわけ中国や韓国との関係で外交関係がどのように問題になるのか。

4.この問題で誰が利するというのか。


私は、概要次のように考えている。

1)総理が参拝する以上、個人の意向はあっても公人の参拝と言わざるをえないが、参拝すること自体、政教分離の原則に反しなければ問題ないと考えている。

2)憲法は政教分離について20条で規定するが、以前ここで紹介したように裁判例としては、仙台高裁平成3年1月10日「岩手靖国訴訟控訴審」があり、公式参拝に違憲性を認めているとしても最高裁判所の見解は出されていない。
 問題は、総理の参拝の目的ではないかと思われる。単に参拝するのではなく、過去の日本の戦争責任を踏まえた上でのコメントを表明した上での参拝であれば有意義であり、祭られている人たちにとってもその英霊を癒すものと思われる。
 その場合、疑念を避ける意味でも神道の儀式に則らない方がいい。

3)近隣諸国との外交関係であるが、参拝の目的が近隣諸国へ対してメッセージを通して崇高であれば、遠慮(気兼ね)すべきではないと思われる。むしろ、独立国日本の戦争に対する反省を込めた参拝として評価されるべきであろう。

 そうしてみると、今回小泉総理は参拝にあたり、崇高な総理談話を表明して参拝したことを考えると、公約したことだからとか、近隣諸国に対して遠慮して13日に参拝したなどという評価にはしっくりこないものがある。
 聖域(タブー)問題に果敢に向かう姿勢として、小泉総理の13日参拝は功罪相半ばである。

 ただし、総理の参拝に当たっての策として、事前に中国や韓国を訪問して参拝の目的を誠意をもって伝え、両国の将来の平和追求の誓いとしての参拝という崇高な目的を直接表明すべきではなかったか、と反省すべき点があるように思われる。

 なお、国内外に賛否両論があって特に外交上好ましくないということであれば、これこそ聖域を返して、国立墓苑構想が早急に検討されるべきであろう。

4)この問題で利するものなどいないと思いたいが、日本、中国、韓国などのナショナリズムを煽ったことは事実であろう。健全なナショナリズム(愛国心=パトリオット)の育成は、靖国参拝問題で求められるべきものではないことだけは確かである。

靖国参拝オンライン世論調査 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月16日(木)18時16分01秒

第13回世論調査中間結果発表 
http://www.election.co.jp/news/2001/news20010816.html

 ==13日の小泉首相の靖国参拝をあなたはどう感じましたか?===
--------------------------------------------------------------------
 小泉政権支持率 70.0% 6.4%ダウン 靖国問題要因が複雑に絡み合う 
       
  母体数 1,883  うち、男性80.5% 女性19.5%
          うち、20代 15.5% 30代 32.7% 40代 25.2%
             50代 15.8% 60代 7.9% 70代〜 1.3%
20代と50代の回答者がほぼ一緒に

1.内閣支持率 ======> 70.0%  6.4%ダウン
支持する         36.6%
どちらかというと支持する 33.4%
わからない        3.2%
どちらかというと支持しない 6.8%
支持しない         13.3%

2.あなたの支持政党は?  ======>自民党大幅ダウン 自由党大幅アップ

自民党 17.2% (前回 23.4%) 民主党 15.2% (前回 15.3%)
公明党  4.7% (前回 6.0%) 自由党 11.5% (前回 5.9%)
共産党  6.3% (前回 5.4%)   保守党  0.0% (前回 0.3%)
社民党  2.8% (前回 2.7%)   自連   0.3% (前回 0.6%)
自と希  1.3% (前回 0.9%)

支持政党なし 38.9%(前回 38.2%)

 前回は、参議院選前・懸賞付きだったため男女比と年齢比が大きく異なった。
 その影響が出ているようです。

<<靖国問題>>
3.8月15日の靖国問題  ======> 参拝するべきでないがトップ

小泉支持者でも意見は、分かれる。
詳細はホームページで

4.中国韓国の対応 ======>「感情的には理解できる」が「内政干渉」を少しリード

5.A級戦犯の扱いは? ======> 追悼に反対が6割に

6.政教分離に対して ====> 「反する」が「関係ない」に若干リード
政教分離とは関係ない 43.4%
政教分離に反する 47.5%

7.靖国神社に祭られている人々 ====> 民間人も入れるべき5割を超える

8.戦争美化問題 ====> そうは思わない 6割
はい 30.6%
いいえ 61.7%

9.反対する方にお聞きします。どれが一番問題ですか? ====> 意見別れる

外交問題 24.1%
A級戦犯 22.2%
政教分離 20.3%
戦争美化 18.1%
公人参拝 10.4%

10.靖国参拝問題・教科書問題をどうおもいますか?
意見公開中

詳細は、
http://www.election.co.jp/news/2001/news20010816.html

Re:続13日の首相靖国参拝 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月16日(木)18時13分17秒

13日靖国参拝に関する、中国の人民日報の論評を紹介します。

正義に対する挑発−小泉首相の靖国参拝(論評)
 人民日報は14日、「正義に対する挑発−小泉首相の靖国参拝」と題する論評を掲載、「日本はなぜ歴史問題で過去の侵略戦争を反省せず、アジアの被害国の人々にはっきりと釈明しないのか」と指摘し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を非難した。論評の内容は次の通り。
 小泉首相は8月15日の参拝を避けて釈明の談話も発表したが、問題の根本的な性格を変えることはできない。靖国神社参拝で、アジア近隣諸国との関係に深刻な影響を及ぼすのは避けられず、歴史教科書などで冷え込む中日関係をさらに冷え込ませることになる。
 周知の通り、中国人民はその侵略戦争の最大の被害者であり、日本侵略軍による中国側の死者は3500万人に上がった。日本の侵略者が中国に与えた直接の被害額はおよそ1千億ドルで、間接的な被害額は5千億ドルに達する。日本の首相が公然と侵略戦争の象徴である靖国神社に参拝することは、道義や正義に対する挑発であり、侵略戦争の被害国の人々を蔑視する行為であって、被害国の人々に苦痛の記憶を呼び起こさせる。中国人民がこれに強い憤慨と断固たる反対を表明するのは当然のことだ。
 日本政府は中日国交正常化の際、侵略戦争について深く反省し、平和の道を歩むことを約束した。1998年の共同宣言では「中国人民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感する」と表明し、中日双方は過去の歴史を正しく認識することが、中日関係の重要な基礎との認識を確認した。1985年8月15日に中曽根康弘首相(当時)が首相として初めて靖国神社を参拝し、アジア諸国の人々から強い憤りと非難を浴びた。当時の内閣官房長官は翌年談話を発表し「国際関係を重視し、近隣諸国の国民感情に配慮」する必要性を強調、首相が今後靖国神社に参拝しないことを約束した。今回の首相の参拝は歴史問題における中国人民への約束に違反しており、アジア諸国の人々の信頼を失い、今後の中日関係の発展に深刻な影響を与えることになる。日本では依然として侵略の罪行を否定する政治勢力が根強い。靖国神社参拝など歴史や現実に関わる問題では、今後も歴史問題が中日関係の安定した発展に大きな影響を与え続けることを示している。歴史を教訓に未来に目を向けていくことが、新世紀の中日関係にとって依然として重要な意味を持つ。
 今回の参拝をめぐって国際社会からも大きな注目を集めた。ドイツのシュミット元首相は「日本は1945年以来、近隣諸国の感情を和らげる努力を怠り、罪を認める意識も低い」と指摘。シンガポールのリー・クアンユー上級相は「日本がもし侵略戦争の歴史であいまいな態度を取れば、アジア諸国は日本が軍国主義の道を再び歩むのではないかと懸念する」と述べ、フランスのシラク大統領もアジアにおける日本の孤立に憂慮を示した。日本政府は彼らの意見に耳を傾ける必要がある。
 第2次大戦終結から56年、21世紀に入ってから初めての8月で、日本の首相の靖国神社参拝が再び人々の注目を集めている。日本は一体どこに向かっているのか。小泉首相は談話の中でアジア近隣諸国との関係改善を表明したが、その行動をしっかりと見守っていきたい。人々は小泉首相の行動に注視している。
 「人民網日本語版」2001年8月14日

続13日の首相靖国参拝 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月14日(火)17時03分41秒

13日靖国参拝に関する、日本の代表的な新聞の社説を比較してみました。

(朝日新聞 社説)
 首相靖国参拝――これが熟慮の結果か
 熟慮とは、「よくよく考えること。十分に思いめぐらすこと」と広辞苑にある。
 小泉純一郎首相のいう熟慮を重ねた末の決断がこれだったのか。
 首相が13日、靖国神社に参拝した。
 意欲を示し続けていた終戦記念日の15日の参拝は見合わせる。この日の参拝に特に強く反対していた中国や韓国などとの関係が致命的に悪化することは避けたい、という判断がぎりぎりで働いたのだろう。
 一方で、靖国参拝を明言してきた自身の面目にこだわり、自民党内などの参拝推進派の意をくんで参拝に踏み切った。
 これを熟慮の結果だとして評価するわけにはいかない。
 首相の靖国参拝はそもそも、憲法20条の政教分離原則に照らして疑義がある。
 同神社は戦前、戦中は天皇に命をささげた軍人や軍属らを「神」としてまつることで戦意高揚の役割を担う、国家神道の中核的存在だった。戦後は一宗教法人となったが、78年からは東条英機元首相ら東京裁判のA級戦犯が合祀(ごうし)されている。
 かつて軍国日本による侵略や植民地化で散々な目にあい、いまなおその傷が癒(い)えない近隣諸国の人たちにとって、日本の政治指導者による靖国参拝は、悪夢をよみがえらせるようなものだ。
 終戦記念日の参拝こそ見合わせたといっても、こうした問題への慎重な配慮はなおざりにされた、というほかない。
(以下略) 

(読売新聞 社説)
 [靖国問題]「前倒し参拝は適切な政治判断だ」
 小泉首相は、終戦記念日の八月十五日に先立ち、靖国神社を参拝した。
 十五日に必ず参拝すると言明してきた首相が、十三日に前倒しして参拝した点については、さまざまな論議があろう。
 しかし、中韓両国の反発や欧米の批判的な空気など、現下の厳しい国際情勢において、首相の言う「幅広い国益」を総合的に考えるならば、賢明な政治判断だったと言える。
(中略)
 靖国参拝をめぐって、毎年のように中韓両国との関係がぎくしゃくし、国内でも各界各層での不協和音が繰り返されるのは不幸なことだ。こうした状況から早急に脱却する必要がある。
 首相は、早い機会に中韓両国の首脳と意見交換し、靖国参拝について理解を得る意向を表明している。その際、過去の深い反省に立って中長期的観点からの関係構築を強く訴えるべきだ。
 国のために命をささげた人たちを、一国の指導者が追悼するのは、どの国も行っている当たり前の行為だ。
 首相は、内外の人々がわだかまりなく追悼できる施設の検討に前向きな姿勢を示している。
 政治問題化し混迷が深まる靖国問題を打破するためには、外国の元首も参拝できる、宗教色のない国立の追悼施設を設けることも検討に値する。
 福田官房長官は近く私的懇談会を設け具体的な議論に入る意向だ。二十一世紀にふさわしい追悼の在り方について知恵を絞るべきだ。
(8月13日23:01)


13日の首相靖国参拝 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月14日(火)17時00分55秒

13日靖国参拝に関する、韓国の代表的な新聞の社説を比較してみました。

(朝鮮日報 社説)
戦犯を参拝した日本の首相
 日本の小泉純一郎首相はアジア諸国の反対にもかかわらず、13日に結局、靖国神社を参拝した。日本政府は首相の靖国神社参拝と関連して、2つの、いわゆる「近隣諸国に対する配慮」をしたと見られる。一つは、参拝日をアジア諸国が日本帝国主義の圧制から開放された日、そのためさらに刺激的でもある8月15日を前倒しした。もう一つは、戦犯が合祀されている靖国神社への日本首相の参拝が、日本の不戦決意を揺らがすものでないという旨の談話を発表したことである。
 しかしこのような日本政府の苦肉の策は、日本の進路と意図に対するアジア諸国の疑惑を少しは解消できるかもしれないが、完全に消し去ることはできないだろう。日本軍国主義が起こした満州事変・中国侵略・太平洋戦争で2000万人のアジア人が犠牲となった。彼らを死に追い込んだ戦争を企て、挑発した東条英機ら14人の戦犯の位牌が靖国神社に安置されている。アジアの2000万被害者の遺族が、戦犯の位牌に礼を捧げる日本首相を見て、二度と戦争を起こさないという日本の約束を信頼できるかどうかは疑問である。
 さらに日本のアジア侵略の歴史をわい曲した教科書問題が重なれば、この問題はいっそう大きな不信と不安を与える。歴史とは、実は過去の問題ではなく未来に関する問題である。若者は国の指導者の行動を通じて、歴史を現場で学習する。小泉首相の靖国神社参拝から日本の若者が何を学び、それを日本の将来にどのように反映させるかを日本の指導層は熟考すべきである。
2001/08/13 21:59(MON)

(中央日報 特派員コラム)
【取材日記】小泉首相の「参拝駆け引き」
 小泉純一郎日本首相が15日の靖国神社参拝計画をあきらめ、13日に電撃参拝した。
 小泉首相が15日に参拝する場合、韓国・中国との外交関係などを憂慮した日本内の多くの人々が安どした反面、右翼勢力からは失望・批判の声が聞かれた。
 しかし小泉首相には失ったものより得たものが多いというのが大半の見方だ。
 小泉首相は、中曽根康弘元首相が1985年に公式参拝して以来、初めて終戦記念日と関連して神社を参拝した首相となった。
 参拝日が15日ではなかったが、13日に「総理大臣」の名前で靖国神社に献花した後参拝し、「総理として参拝する」ことを誇示した。
 不足した感はあるものの「総理」参拝という形となり、日本国内の右翼に中曽根首相以来16年ぶりに大きな喜びを抱かせた点も小泉首相にとって「得た」ものである。
 4月以降「神社波紋」の進行過程でうかがえたのは小泉首相の絶妙かつ強引な戦略である。
 まるで物を買う時、根拠もなく低い価格を提示した後、少しずつ譲歩するふりをし、結局は最初よりも高いものの非常に安い値段で物を手に入れる方式とでもいえようか。
 小泉首相が4月の自民党総裁選で「当選すれば8月15日に靖国神社を公式参拝する」と述べた時、この問題の本質は参拝日ではなく参拝そのものであった。
 しかし小泉首相がこだわりを見せながら、いつの間にか問題の本質は「参拝日」に変わっていた。 総理参拝に反対してきた公明党でさえ「他の日ならば構わない」として譲歩した。
 中国も「個人参拝」などの条件を出したが、結局「15日だけはだめだ」という妥協案を提示した。 その結果「15日だけを避けて参拝すれば問題はない」という雰囲気が広まった。
 小泉首相は負けたふりをして13日に参拝した。 これを見ると、構成された脚本どおりに事が進行されたような感じを受ける。 しかしこの脚本がそのまま受け入れられれば、問題はより一層深刻化する。
 来年からは小泉首相が15日以外の日でも参拝できるという論理が成立するためだ。 重要なのは参拝日ではなく参拝そのものということを銘記すべきだ。
呉デ泳(オ・デヨン)特派員 2001.08.14 15:05


対日サイバーテロ 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月10日(金)16時51分31秒

(朝鮮日報から)
「神社参拝に抗議」15日、対日サイバーデモ

 韓国ネティズンは、光復節の今月15日、日本首相の靖国神社参拝と歴史教科書のわい曲に抗議するサイバーデモを、日本の極右団体のインターネットサイトで行うことにした。
 10日、「日本の歴史教科書改悪阻止運動本部」など、歴史わい曲教科書反対運動団体のインターネットホームページの掲示板には、サイバーデモの同参を呼びかける文章が次々と載せられ、照会も1件当たり数百件を超えている。

 これらネティズンは、文部科学省と産経新聞、自民党、新しい歴史教科書をつくる会など6団体のホームページアドレスを掲載し、同日同時に接続し、サイトをストップさせる計画だ。

 また、効果的な同時接続を図るため、接続の時間を決め、今月15日午前9時と12時、午後3時と6時、9時の5回に渡り、これら団体のサイトを無差別訪問し「仮想の座り込みデモ」を行うことにした。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/08/10/20010810000001.html

新聞社にはこのようなサイバーテロに対して自制を求める見識があるべきだろう。

韓国の新聞広告 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月10日(金)16時35分39秒

(日刊スポーツ)
韓国では「故イズミ」位はいの新聞広告
 日本の歴史教科書問題や小泉首相の靖国神社参拝などで対日批判が高まっている韓国で、反日感情を意識した広告が目立ち始めた。ニンジン酒メーカーは2日付有力紙に「故イズミ」と記された位はいとニンジン酒が注がれた杯を並べて「反省はおろか世界を血で塗った亡霊たちに参拝するなんて」と挑発、「澄み切ったこの酒を飲んで正しい歴史観に目覚めなさい」と訴える広告を掲載した。在韓日本大使館は位はいの広告は「表現の自由はあるにしても行き過ぎだ」として、8日に経済担当公使名義の抗議書簡を送った。
http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-010810-10.html

このような表現の広告は、日本では掲載されないだろうね。

火事と放火、報道の違い 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月 9日(木)00時25分34秒

「つくる会」の事務所火事 警視庁が捜査本部設置(asahi.com)
 東京都文京区本郷2丁目の「新しい歴史教科書をつくる会」事務局の入るビルで7日深夜、網戸2枚が焼け、外壁が焦げた火事で、警視庁公安部は8日、現場で時限式発火装置が見つかったことから、過激派によるゲリラ事件と断定し、本富士署に捜査本部を設置した。
http://www.asahi.com/national/update/0808/013.html

<歴史教科書>放火事件で「つくる会」が声明 妨害実態調査求め (毎日新聞)
2001年8月8日(水)20時33分
 「新しい歴史教科書をつくる会」が入居する東京都文京区のビルが放火された事件を受け、同会は8日、「教科書採択を妨害する行為について文部科学省が実態調査すること」などを求めた緊急声明を発表した。文科省は採択妨害の実態を全国的に調査し、公表すべきだ、などと主張していいる。


「つくる会」入居ビル放火、過激派の犯行と断定(yomiuri-online)
 東京都文京区の「新しい歴史教科書をつくる会」事務所の入ったビルわきで7日深夜、発火物が燃え上がった事件で、警視庁公安部は、同会を狙った過激派によるゲリラ事件と断定、本富士署に捜査本部を設置して捜査を始めた。
http://www.yomiuri.co.jp/04/20010808ic23.htm

内閣支持69% 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月 3日(金)23時51分09秒

(asahi.comから)
内閣支持69%に下降、改革に不安52%
http://www.asahi.com/politics/update/0803/010.html

これが選挙前からの数値だったと思うが。どうして今頃。
 

韓国の中傷合戦 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月 3日(金)01時31分32秒

(産経新聞Webから)
韓国「親日派」はどっち 与野党トップの過去
奇妙な中傷合戦
 【ソウル1日=黒田勝弘】次期政権に向け早くも政局が過熱しつつある韓国で、与野党が相手のトップに対しそれぞれ日本統治時代にかかわる「親日派疑惑」を提起して非難し合うという奇妙な政争を繰り広げている。歴史教科書や靖国神社問題などで日本との「過去」が何かと話題の今夏だけに、政界も過去論争で点数稼ぎに懸命だ。
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku2/kyoiku2.html

(朝鮮日報から)
連日続く与党の朝鮮日報攻撃
民主党報が3カ月連続で本紙を攻撃したのに続き、・・・・
盧顧問はこの日水原(スウォン)で開かれた民主党国政広報大会で演説し、「朝鮮日報は没落するだろう」と暴言を浴びせた。また、「朝鮮日報は親日の反民族新聞」「民主勢力を弾圧した反民主的新聞」「税務調査を拒んでいる不正特権新聞」と主張して事実をわい曲した。盧顧問は「李会昌(イ・フェチャン)総裁は朝鮮日報とともに没落するだろう」とし、「このような新聞を放っておいては、この地に真の民主主義と改革はない」と本紙を没落させるよう促した。また、同日民主党・京畿道支部が発行した党報「民主京畿」は、2面の寄稿文を通して本紙がハンナラ党と癒着したと攻撃した。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/08/01/20010801000028.html

憲法20条 投稿者:長谷川 博  投稿日: 8月 1日(水)15時32分09秒

ある掲示板から紹介します。

「昼休みテレビを見ながら食事をしていたら、テレビ朝日のスクランブルという番組で靖国参拝問題をやっていた。
昔の軍の行進シーンや戦闘シーンなどを流しながら戦前の軍国主義の説明に続き、歴代首相の靖国参拝状況をナレーションして、政教分離問題の話になったとき(私は、又、テレビ朝日お得意の偏向報道をやってるぞと思いながら苦々しく見ていたら)司会者がコメンテイターの大澤考柾弁護士に「憲法的にはいかがでしょう?」とコメントを求めた。(又、朝日のお家芸、お抱えコメンテイターの世論を誘導するようなコメントを期待していたが・・・私も司会者も)

大澤弁護士(オウム問題の時のコメント弁護士)曰く
「憲法20条は、なん人に対しても信教の自由を認めている。もし問題となるのなら3項の国家機関が宗教的活動をしたとき・・・だが、
総理が朝、靖国神社に参拝して夕方帰ったくらいの事で国家機関が宗教活動をした事になるのか?そんなことを言ったら知り合いの葬儀に出るのも憲法違反になる。問題なのは中国が妨害している事のほうが重大である。外国に言われたからと言って参拝を取りやめてはいけない!!」
と発言。   
司会者唖然。すぐ別のコーナーへ」

これに関し、憲法20条の判例を紹介します。

憲法20条の判例から

「天皇、内閣総理大臣の靖国神社公式参拝は、その目的が宗教的意義をもち、その行為の態様から見て国またはその機関として特定の宗教への関心を呼び起こす行為というべきであり、しかも、公的資格においてなされる右公式参拝がもたらす直接的、潜在的な影響および将来予想される間接的、顕在的な動向を総合考慮すれば、右公式参拝における国と宗教法人靖国神社との宗教上のかかわり合いは、わが国の憲法の拠って立つ政教分離原則に照らし、相当とされる限度を超えるも
のと断定せざるをえない。」
(岩手靖国訴訟控訴審 仙台高判平3・1・10)

田中外相のわがまま遊説 投稿者:長谷川 博  投稿日: 7月31日(火)03時51分16秒

田中外相の「わがまま遊説」に党内から批判
自民党は参院選で改選議席を上回る大勝を果たしたが、田中外相の「わがまま遊説」ぶりに党内の一部で批判が渦巻いている。具体的には、外相が選挙戦最終盤の応援演説で候補者を知らないと言い放ったり、コンサート出席に合わせて、遊説日程を前倒ししたりしたものだ。
田中氏は選挙戦最終日の28日、自民党が2議席独占を狙った群馬選挙区に入り、党公認の新人(落選)の応援演説をした際、途中で候補者の名前を忘れたうえ、「あんたのことなんか知らない。触らないで」などと発言した様子がマイクの音声やテレビを通じて広まった。
http://www.yomiuri.co.jp/01/20010730ia03.htm

私もテレビで見ましたが、驚きましたね。

選挙雑感 投稿者:長谷川 博  投稿日: 7月30日(月)23時27分53秒

10年以上の景気低迷下の日本で、21世紀を迎えて初めての国政選挙が行われた。
失われた10年は今の自民党政権が作り出したものであるが、主権者(国民)はさらに自民党政権に生命と財産を託すことを選択した。

だれもが今のままの日本の政治・経済でいいという者はいない。これを変えて欲しいが、やはり変えるのは自民党でいい。否、自民党にしか頼れない。
その結果が、この参議院選挙の自民党大勝であった。

どこをどう変えるのか。国家の将来のビジョンが描かれているとはいえない。
それでも期待したい。

このような状況は、日本の野党に政権交代の期待ができないからだろう。
戦後の日本には本格的な政権交代がない。他国には見られない現象である。
このような事態を、自民党は首相交代という手法で切り抜けてきた。

これまでの首相交代=政権交代は本当の政権交代ではないが、今度の選挙では国民は期待できる首相(政権)に交代された、と判断した。

投票率を見ると56.4%(95年の戦後最低の44%より高く、前回の98年より2.4%低い。)で決して高くはないが、これが主権者の判断である。

しかし、この結果で本当に主権者は満足しているんだろうか?
それを証明できる方法が残念ながら今の日本では見出しがたい。
なぜなら、本格的な政権交代がないからである。
それとも、こんどこそその証明を待つことができるのだろうか。
今の日本の経済状況下で残された時間はそう長くないことも事実である。

いずれにしても、今の参議院制度(2院政)の有意義性が問われていることは確かであろう。

(選挙雑感)